僕が必ず君を守るよ

ただの関西人。

関西Jr.が『BIG GAME』を歌うとき。




この『BIG GAME』って曲、元々は2009年に関ジュ内の「BBV」という括りの人たちが10人で歌っていた曲なんですけど(BAD・BOYS・Veteranの略。今で言うジャニーズWEST兄組とか文一くんとか龍太くんの世代)。
その頃から「お兄ちゃんたちだけが歌えるすごい曲」みたいなイメージがあってですね。
ちびっこたちは袖で見ているのが通常だったわけですよ(2016年秋のように、上から下まで全員で踊る場合もあるので、例外パターンもあるけど)。
2009年当時、弟組だった7WEST(今のジャニーズWESTの弟組)や康二くんたちは、そこには参加してなかったんですよね。
その理由として、ダンスの難しさ、激しさ、体力的なもの、いろんな角度から見ても、これを躍りこなすのはかなり大変で。
それを涼しい顔して躍りこなしていたBBVの10人、えげつないな…って思ったり。


っていう昔話はさておき、私はこの曲に「関ジュが勝負をする年に歌う曲」という印象を持っていて。
そもそも、この曲を初めて歌った夏は2009。
関ジャニ∞が松竹座を卒業してから、2009年に初めて「関ジュとして舞台を上演することになった」んですよね。
それがあの『Tough weeds…』っていう、私が定期的に語り始めるやつ(内容は2019夏松竹の少年たちとほぼ同じ。2019年夏は少年たちではなく、Tough weedsだと思っているところある)なんですけど。
それのオープニングがこの曲だったんですよね。
オープニングといっても「一曲歌う」程度ではなく、電飾で役名も出るような、きちんとした「役紹介」という扱いで、舞台の一部だったりしたんですよ。
関ジャニ∞が抜けてから、関西Jr.としてここから勝負していかなければならない、そんな2009夏に生まれたこの曲。

私が印象に残ってるのは、
・2010関ジャニ∞ツアー8UPPERSオーラスカウントダウン公演
・2013全国ツアーオーラス
・2015夏松竹
・2016秋梅芸ジャニフワ
・24コンJr.コーナー
・2019あけおめ
の6公演。



・2010関ジャニ∞ツアー8UPPERSオーラスカウントダウン公演
これは、ツアーバックとして同行していたのが、当時のVeteranというユニット(文一くんとか龍太くんがいたユニット)で、通常時はJr.コーナーで『Blow out』を歌わせてもらっていたんですけど。
大阪公演はドームだったのもあって、他の関ジュも参加したんですよね。
でも、カウントダウンだけは時間の関係で、BBVだけがバックについたんですよ。
その公演のJr.コーナーで、一度だけ歌ったのが、この曲だったんですよね。
エイトのバックとして同行させてもらって、知ってくれている人もいたけど、正直同じツアーの東京ドームでは、Jr.コーナーはトイレタイムにされて、座ってる人も多かったことを考えると、オーラスで勝負を仕掛けてきた10人にも納得できるな、と。



・2013全国ツアーオーラス
これは、関西Jr.としての全国ツアーのオーラス。俗に言う「全ツ」。その前に一度「西日本ツアー」というのもやっている。
全ツのメンバー的には、デビュー前のジャニーズWESTのメンバー(まだそれぞれ別ユニット)と、なにわ皇子(永瀬、西畑、大西)とKing of 関西(通称きんかん。平野、向井、金内)がメインで回っていて。
いつデビューするのか、誰がデビューするのか、っていう瀬戸際の頃。
それのオーラス、この一回の為に、この曲を踊るっていう。
ただ、やっぱり躍りこなせていたのは兄組だけっていう印象。兄組すげぇ。



・2015夏松竹
私が一番語りたいのここ!!!!
ジャニーズWESTがデビューし、松竹座を卒業、新体制で挑む初めての夏だったわけですよ(関西、夏を基準にしがち)。
正直、トップに立っていた人たちがごっそりと抜け、次にフロントに立つのは「なにきん」と言われていた一年前を思い出せば、誰がこんな未来を予想したのか。
彼らの言うところの「焼け野原」の時期。
分かりやすく言えば、『不毛の土地を満開に…』状態だったわけですよ。(全然分かりやすくない。気になった人はググってください)
廉紫耀が完全に東京に行き、なにきんは事実上の解体、ユニットのない完全なる個人戦の時代。
その夏のショータイムに選んだのが、『BIG GAME』だったんですよ。
エイトが抜けたあとに出来たこの曲を、ジャニーズWESTが抜けたあとに、また歌うんですよ。
上にも書いたとおりに、この曲を踊るのはなかなか大変で、それだけで時間も体力も取られるんじゃないかと思っているけど、それでもあの夏、彼らはこの曲を選んだ。
そこに、彼らの本気を感じていたし、本人たちが「焼け野原」だと言おうが、私は正直この時期の関ジュが大好きだ。(もちろん、今は今で好きだし、関西Jr.はいつだって最高)



・2016秋梅芸ジャニフワ
その一年後、16年入所の5人が加わった年(16年組は8月の松竹座が初ステージ)に、またこの曲を踊っている。
このときに選んでいるのは、2015年の夏にやったのと、また少し意味合いが違っていると思っていて。
何より歌ったステージが『JOHNNYS' Future WORLD』。主演はKing & Prince平野紫耀。出演者にはKing & Prince
そう。かつての仲間が主演というポジションに立つ舞台で、あえて難易度の高いこの曲を選んでいるあたりが最高としか言いようがない。
このときはあえてメンバーを絞らず、出演していた関西Jr.全員でこの曲に挑んだことも高く評価したいところ。
(ちなみに、入所して数ヵ月のこたちゃんが、絶好調に踊れてなさすぎて、私が「ひとりだけ打ち上げられた魚やん」って言ってたのはこのとき。本人は踊れていると思っていたところが、またかわいいポイント。そういうところを好きになりました)


・24コンJr.コーナー
ジャニーズWEST、初の京セラドーム公演のステージ。
かつてこの曲を踊っていた、オリジナルメンバーがいるステージで、あえてこれを選ぶところが最高じゃないか。
当時の関西Jr.が出来る、最高の強がりだったんじゃないかなと思っている。
ジャニーズWESTがいなくなったあと、「焼け野原」だとか「氷河期」だとか言われていたけれど、それでも関西Jr.は諦めたりなんかしていないし、全員で前を向いている。だから安心してください。
という決意表明みたいなものだったんじゃないかな、と。
もちろん、安定なんてしていなかったし、まだまだ個人戦で、ジャニーズWESTがいた頃の関西Jr.とは程遠かったのかもしれないけど。
それでも、あのときのあの子たちは、それこそ「最高の未完成」だったと思っている。




・2019あけおめ
龍太くん、康二くんの、関ジュとしてのラストステージ(振付師さんも、実質のラストステージ)。
なにわ男子(結成数ヵ月)、るたこじFunky(当時はまだAぇ!groupの括りではなかったので、この表記)、結成前のLilかんさい(通称ちび5。この公演期間中に結成を伝えられている)、この3チームがセンターステージで互いに背中を預けて踊る姿に鳥肌が立った。
それまでユニット不在の個人戦で何年もやってきた関西に、なにわ男子の結成はかなりの衝撃だった。
ユニットがあるのとないの、どちらが良いというわけでもないし、私はなにわ男子担ではないので、何とも言いようがないのかもしれないけど、それでもたった1つユニットが出来たことで、こんなにもメリハリが出るのかと思った記憶のある2018秋~2019あけおめ。
正直なところ、2018あけおめでもこの曲を歌っていたけれど、その公演は構成もセトリも立ち位置も、心から楽しい!と思えるものではなくて、そこにメドレーの一部的な感じで突っ込まれたこの曲を良い思い出には出来なかった。
そこから1年後、圧倒的な完成度で見せつけられたこの曲に「見たかったのは、これだ!!」となった。
龍太くんと康二くんが関西Jr.を卒業することを、他の子たちは公演期間中に聞いたわけだけど。
それでも今となっては、オリジナルメンバーの龍太くんや、長年関西を先頭で引っ張ってきた康二くんと一緒に踊る最後のステージにこの曲を選んだのは、龍太くんの、康二くんの、関西Jr.の、「決意」なんじゃないかな、と思わざるを得ない。




そして、今挙げた6公演のうち、5公演で踊っているのが、オリジナルメンバーでもある龍太くんなんですよね(全ツのみ、ツアー選抜ではなかったので不参加)。
もちろん、オリジナルメンバーなので、初めて歌った2009夏から、この曲を踊っていることになるわけで。
構成も振り付けも、100%同じではなかった10年間、いろんなパターンの『BIG GAME』を踊ってきた人がいたことは、関西Jr.にとってかなりの強みだったのでは?と思う。



関西Jr.が『BIG GAME』を歌うのは、新たな一歩を踏み出そうとするとき。
きっと、今年もそんな年になる。
と、あけおめを見て感じていたことを思い出した。



私が直接見ていて印象的だった公演の話だけをしているので、もっといろんなところで歌ってるし、もっといろんなパターンもあるだろうし、感じ方や考え方は人それぞれかなと思います。
が、私は「ここぞ!」というときに関西Jr.が歌う『BIG GAME』が大好きです。
というお話でした。